ゼラチン

ゼラチンに強力な「免疫増強作用」があることを、最初に明らかにしたのは、大阪医科大学の山中太木博士と、榎木義祐博士である。榎木博士は55歳のときに発病した咽頭ガンを、抗ガン剤を用いずにゼラチンで克服し、その後もゼラチンを食べ続けて、70歳を過ぎた今でも現役の医師で、健在である。
 通常の免疫は、白血球の一種のリンパ球が、攻撃する対象に見合った「抗体」を作ってから働く機能だから、すぐには働かない。ところが、ゼラチンによる「ガン免疫」は、「抗体」を作ることなく機能する免疫反応なので、ガン細胞の種類の違いにかかわりなく、これを排除することを、博士たちは突き止めた。
 博士たちは、ゼラチンを水に溶かして1%の水溶液を作り、ネズミに何度も注射した。そのあとで、ガン細胞を移植したところ、ガンの発生率が、著しく下がった。一方、ゼラチンを注射せずにガン細胞を移植したネズミは、すべて死んだ。
 しかし、いかなる物質も、原料や製法が異なると性質が微妙に違う。博士たちは、豚皮、牛革、牛骨、鯨皮、鯨の脳などから採取したゼラチン、粗製ニカワ、低分子コラーゲンなど、14種のコラーゲンについて、抗ガン性の比較実験を行った。その中で、最も効果が大きかったのは豚皮が原料のゼラチンで、83%のネズミが生き残った。2位は牛革のゼラチンで、生存率は57%であった。
 次に、豚皮のゼラチンで生き残ったネズミの皮下組織に再びガン細胞を移植したところ、ガン組織が急速に消滅した。さらに腹部の内臓にガン細胞を移植したところ、白血球がガン細胞を包囲し、ほどなく消滅した。一ヶ月後、同じネズミにガン細胞を移植したところ、同じ現象がおこり、ガン細胞は定着しなかった。つまり、ゼラチンを注射して生き残ったネズミは、ガンの再発も移転も100%防いだ。

核酸

「核酸」は、細胞核の主要成分で、すべての遺伝子を包括している高分子の有機物質である。言わば、生命の根源物質だ。DNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の二種類があり、ヒトの場合、約8万個の遺伝子すべてがDNAの中に存在する。すべての遺伝子情報が書き込まれた、人体の設計図である。RNAは、DNAの指令に従ってタンパク物質を作り出す働きをしている。
 人体の60兆個の細胞は、約200日で、ほぼすべてが入れ替わる。平均で一日約3000億個が新たに生まれることになる。その分、日々、大量の「核酸」が必要になる。
 「核酸」は腎臓と肝臓で作られているが、20歳頃から作る力が衰え始め、日々、不足するようになる。
食事での依存が大きくなり、補給が不十分だと細胞の新陳代謝が遅れ、病気しやすくなる。
白血球も一つの細胞だから、代謝が遅れ、免疫力が下げる。
 それだけではなく、核酸を十分に摂取するとインターフェロンが大幅に増えることがわかっている。
遺伝子栄養学研究所の松永理事長は、ネズミの細胞に核酸を与える実験をした。核酸を与えた細胞は、与えなかった細胞に比べ、インターフェロンが70%も増えた。
 ネズミ8匹ずつを2グループに分け、一方には核酸入りのエサを与え、他方には核酸を含まないエサを4週間あたえた。そこへ大腸菌の毒素を与え、8日後の生存状況を比較した。核酸を与えなかったネズミは5匹死んだが、核酸を与えたネズミは全部生きていた。
 核酸は細胞物質だから、すべての生物の細胞に含まれているが、特に魚介類に多い。
多量に摂取するには、調理が容易で、含有率が高く、グラム数を多く食べられる食品が良い。
トップはイワシと大豆である。

活性させる白血球

粉末ヨーグルトの乳酸菌
 乳酸菌は、糖質を分解して乳酸や酢酸を作り出す菌の総称で、ビフィズス菌、L・カゼイン・シロタ菌、GG菌、ロイテリ菌、LC1菌、LS1菌、LG21菌、クレモリス菌、など、現在350種類以上が発見されている。
 乳酸菌はインターフェロンを増やして「免疫力」を高め、ガンやリウマチ、アレルギー、アトピーを改善することが知られているが、それは乳酸菌そのものの働きではなく、乳酸菌の細胞壁に含まれる「グリカン」や「リポタイコ酸」などの多糖類によるものであることがわかっている。
従って、免疫力を高めるには、生きた乳酸菌にこだわる必要はなく、粉末ヨーグルトなど、濃縮された死菌を食べる方が高い効果がある。
 乳酸菌の細胞膜に含まれている「グリカン」や「リポタイコ酸」を、小腸の粘膜が感知すると、インターフェロンが大量に作られる。インターフェロンはウイルスが侵入したりガン細胞が発生したとき、そのことを白血球に伝える特殊タンパクだ。インターフェロンが急速に増えると、休眠中の白血球が一気に目覚めて活性し、その情報が全身のリンパ節に伝えられて免疫力が高まる。
 乳酸菌はオリゴ糖を食べることで増やすことができるが、それは大腸での段階だ。小腸の中は、ほぼ無菌状態に保たれているので、ヨーグルトなどを食べても、乳酸菌は増殖できない。インターフェロンを増やすのは生きた乳酸菌ではなく、乳酸菌の細胞壁に含まれる「グルカン」などの多糖類だから、免疫力を高めるには、ヨーグルトなどの乳酸菌飲料よりも、乳酸菌が濃縮された「粉末ヨーグルト」が適している。
 ヨーグルトには1g当たり1.4億くらいの乳酸菌が含まれているが、粉末ヨーグルトの場合は濃縮されて1g当たり20億個もの死菌が含まれ、酸味が穏やかで、多様な食べ方ができ、一度に大量の乳酸菌を摂取できる。

インターフェロン

 白血球は、血液とリンパ球の中に存在しているが、多くが休眠している。
「免疫力」とは、つまるところ、白血球の「活性力」であり、休眠から目覚めさせて活性させる物質がインターフェロンである。
 インターフェロンは白血球が作り出す特殊タンパクで、人の血液1ccに4000〜6000個が含まれ、8000個以上ある人はガンにならないと言われている。
ガンやエイズの患者は、この値が1000個くらいしかない。
「免疫力」が非常に弱いわけである。
 休眠した白血球がインターフェロンの働きで「目覚め、活性する」とは次のことをさす。免疫のしくみでは、白血球が、撃退の武器として抗体を作る。
抗体が働き始めるには1〜2週間かかるが、ここでインターフェロンが介在すると、たちまち白血球が活性し、「抗原」(敵)を発見してから数時間後に攻撃が開始される。
 次に、インターフェロンは、ガン細胞や病原菌を発見したことをすべての細胞に伝えて臨戦態勢にさせる。臨戦態勢に入った全身の細胞は「MHCタンパク」と呼ばれる物質を分泌し、白血球はこれを武器として抗原を容易に攻撃することができる。
 つまり、インターフェロンは免疫機能において、白血球の活動を主導する物質である。だから、「免疫力を高める」には血液中のインターフェロンを増やさねばならない。
 人間は40代以降になるとインターフェロンを作る能力が次第に衰える。過食、偏食、喫煙、過労、運動不足、ストレス、精神緊張、精神落胆なども、急激にインターフェロンを減少させることがわかっている。これらの因子が高じると、免疫力が衰えて伝染病やガンを発症しやすくなる。
 これらの因子や加齢による「免疫力の低下」を防ぐには、食べ物でインターフェロンを増やすことが重要になる。
 

白血球が担い手

 白血球は健康な人だと、血液1ccに5000〜8000個が存在する。これとは別に「リンパ系」のリンパ液の中にもリンパ球と呼ばれる無数の白血球が存在する。
これらは「日頃、見慣れない敵」が存在しないか、全身をパトロールしている。
 
 健康なネズミをガン・ネズミにするには、100万個ものガン細胞を注射せねばならない。
しかし、白血球が減ったネズミは、わずか100個ほどのガン細胞を注射するだけでガンを発病する。
 
 人間の1個の細胞には約8万個の遺伝子があり、その中に「ガン遺伝子」も存在する。
活性酸素の攻撃を受けると、稀に「ガン遺伝子」が目覚め、「ガン細胞」が発生することがある。
わずか1個の細胞レベルでみると、「ガン遺伝子」が目覚めるのは、めったに起こらない稀なことだが、60兆個もある人体の細胞全体のレベルでみると、「ガン細胞」の発生は日常茶飯事のことである。
 
人体の細胞は、脳や肝臓の一部を除いて、約200日ですべてが入れ替わる。
一日に3000億個の細胞が新しく出来、健康な人でも、そのうち100万個くらいの細胞がガン細胞になっている。
それでもガンにならないのは、発生したガン細胞を白血球がすぐさま攻撃して消滅させているからである。
これも「免疫力」である。

「免疫」とは何か

一般に言う「免疫」とは、広い概念であり、白血球がガン細胞やウイルス、細菌、化学物質、老廃物など、身体に有害な「異物」を死滅させたり取り除いたりする、生体の自然治癒機能を言う。
 「異物」とは「日頃、見慣れない敵」で、白血球は通常の身体に存在しない物質を「敵」とみなして攻撃を仕掛ける。例えば、アトピー等のアレルギーも「免疫」反応の一つで、血液中に異物が出現したため、白血球がこれを取り除く作業を始めた反応である。
 血管の破れに入り込んだ悪玉コレステロールが活性酸素で酸化されて老廃物になると、白血球はこれを食べてしまう。これも「免疫」反応である。

これとは別に、俗に言う「免疫」は狭義な意味をさす。白血球の一種のリンパ球は一度戦った病原菌をいつまでも記憶していて、再び侵入して来たとき「抗体」を作って撃退する。リンパ球は寿命がくると死滅するが、この記憶は新しく作られるリンパ球にも延々と引き継がれる。このしくみを、狭義の意味で「免疫」という。一度ハシカに罹ると二度と罹らないのは免疫機能が働くからである。自然治癒力の一つで、感染症を予防する「ワクチン療法」は、このしくみを利用したものだ。

これに対して、「免疫力」とは、広い意味での免疫をさし、白血球が「体内に発生した異物を取り除く力」のことである。「免疫力」が強い人は、ウイルスなどの「異物」を白血球が取り除くので、風邪をひかず、インフルエンザやガンにも罹らない。風邪やインフルエンザに罹りやすい人は「免疫力」が弱い人で、ガンにもなりやすい。
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Author:療術専門士ムライヤ
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